北軽井沢倶楽部
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しめ縄教室/ア体

2010.12.19

お正月に玄関に飾るしめ縄は、年末になると、 プラスチックのパックにはいった鏡餅と同様に、 スーパーやホームセンター等で買うことが出来ます。 そしてその様にして買ったしめ縄が、 どのような材料を、どのようにして作ったものかを、 今まで一度も考えたことがありませんでした。

「このワラは、お米が実る前の、青い状態で刈り入れるのです。」 本日のしめ縄教室の、横沢高市先生はおっしゃいました。 「お米用の稲とは品種が違い、しめ縄用に特別に育てているのです。」

ワラというものは、お米を脱穀した後の、廃材のようなものだとばかり思っていた私は、 その青く乾いたワラが、実る前に刈られていたこと、 さらに、しめ縄を作るために、特別な思いを込めて作られたものだということに驚き、 なんでも即席でこしらえる都会とは全く別次元の暮らし振りがここにはあるのだと感じました。

しめ縄教室では、先生のお手本を見ながらしめ縄を作って行くのですが、 想像以上に難しく、なかなか上手に作れません。

悪戦苦闘している我々の動きとは対照的に、先生の手が丁寧にワラを拠り、 するすると縄を編んでいく手つきはとても美しく、パフォーミングアートのようですらあります。

何はともあれ、先生の手助けのお陰で、それぞれ1セットずつのしめ縄を完成させ、 自分で作ったしめ縄でお正月を迎えるという、素敵な体験をさせて頂きました。

一年を振り返りながら、特別に用意したワラを編みこみ、次の年の一年の幸福を願う。 その行為はとても美しく、これからも守り伝えていきたい伝統です。

2011年が、北軽井沢倶楽部の活動が守られ、実りの多い一年となりますように。 より多くの人たちとの良い出会いがありますように。 (Ic)


【動画】しめ縄教室