北軽井沢倶楽部
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紅葉ピーク、森の秋祭り/森・ガ

2010.10.31

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電柱問題はまだ未解決のままだが、 北軽井沢倶楽部の建物はほぼ完成ということで、 待てずに北軽へ行く。

天気予報では、台風一過の晴れという予報だったのに、 気温7℃、結構しっかり雨。 しかし、紅葉した葉が雨に濡れて、もやの中で輝いている。 途中の山道は、黄や赤の葉っぱのトンネルとなり、 雨の日特有のうっとうしい陰湿さは不思議とない。

昭和40年代の戦後の第一期軽井沢別荘ブーム時代に植えられた木々も 今や樹齢40年を超え、見事な大木となっている。 人間の背丈より10倍も大きく成長した木々に宿るエネルギーが爆発した様に、 黄色や赤に色づき、今年一年の締めくくりとなる森の秋祭りとなる。 祭りが終われば、木々は厳しい冬に向けて全ての葉を落とし、 じっと冬眠して来年へのエネルギーを溜め込む。

都会の街路樹は、冬の厳しい寒さも無く、 常になま暖かく、けれどうす汚れた空気の中で、 エネルギーを爆発させることもなく色づかないまま葉を落とす。 なんだか私達に似ている。

電柱に枝がかかると、毎年のように木々はチェーンソーで切り詰められ、 大木に成長することもかなわない。 木々から成長のエネルギーを奪ってしまった都会の生活では 一年の最後に気が狂ったようにエネルギーを爆発させて 我々人間の目を楽しませてくれえる紅葉の秋祭りのお返しもない。

山の木々は巨大で堂々と威風を放ち、 40年、50年と年齢を重ねていくことの意味を教えてくれるが、 こぎれいで、ペット化された都会の街路樹は何も語らない。 (KH)