北軽井沢倶楽部
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地鎮祭/設備

2010.04.22

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何とか設計図が出来上がり、4月22日には地鎮祭を迎えられた。 当日はなんと、4月も半ばだというのに雪。 こんなことはさすがに珍しいらしく、20年ぶりだとか。。。

参加者は、会社からは私と主人、スタッフ2名、 現地は神主さん1名、建築士の先生、工務店の大塚社長と息子のK氏の計8名。

昨日まで暖かかったというのが嘘のように、昨夜かなりの雪が降り、 途中の山道は木々の枝も地面も真っ白に雪が積もり、どう見ても真冬の雪景色。 覚悟はしていたものの、みぞれまじりでとにかく寒い。

鎌原は2~3年前に神主さんが亡くなってしまわれたそうで、 例の八ツ場ダムで有名になった川原村の神主さんがわざわざ来てくださった。 テープで流してくれた音楽をバックに、神主さんの言葉に従って、丁寧に儀式は進行した。 建築士の先生いわく、東京では最近めったに出来ない厳かな素晴らしい地鎮祭だった、 ということでした。

20代、30代は、しきたりとか習慣、親世代から伝えられたルールというものに、 理由も根拠も無く反発してきたが、雪まじりの雨がふる森の中で、 土地を守る神様にこれから建物を建てさせて下さいとお願いする儀式をやっているうちに、 本当にこの土地の主である神様が宿っている様な気がして、 倶楽部の構想がうまくいく様に真摯にお祈りしたくなった。 びっくりしたのは、神主さんや工務店の社長達は、昔から言い伝えられている事を、 心から信じているように思えたことだ。 形式的でなく信じている感じが伝わるれば、 伝統や言い伝え等というものと無縁の生活をしてきた私達も、素直に信じられるような気がした。雪まじりの4月の地鎮祭は、人が人へ信じることをきちんと伝えていけば、 伝えられるということに自分の中で納得できて、新鮮で厳かな一日となりました。 (KH)