北軽井沢倶楽部
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チェーンソーで栗の木伐採/森・ガ

2010.11.20

倶楽部の建物の正面に、大きな栗の木が生えているのが、 ガーデン作りに邪魔になってしまうということと、 いがで子供達が怪我をすることを防ぐということで、 (立派な木なのに残念ではあったけれど)切ることにした。

宮崎先生に来ていただき、チェーンソーの使い方を習う。 混合ガソリンと、オイルをチェックして、 エンジンをかけるという手順を見せていただいたのだが、 チェーンソーが回転する音を間近で聞いて、胸が高鳴る。

栗の木は、斜面ではなく平地に生えていたので、 木をすこしずつ切りながら、どちらに倒れるのかを慎重に見極めて行く。 万が一自分の方向に木が倒れて、下敷きになれば、命を落とすこともある危険な作業だけに、 木を切る名人の宮崎先生の顔も、次第に緊張していく。

幹の切れ込みが大きくなるにつれて、 ゆらり、ゆらりと次第に揺れ始めた栗の木が、 突然ぐらりと大きく揺れて、倒れたのを見たとき、 自分達小さな人間が、これほど大きな木を実際に切り倒せるのだ、 という不思議な感動を覚えた。

もちろんチェーンソーという文明の利器があればこそなのだが、 思えば昔から、人間は、道具が斧であれなんであれ、とにかく木を切り、 燃料に使ったり、家を作ったり家具を作ったりしてきたのだから、大したものだと思う。

そして、山で生活する人々のダイナミックな様子に触れて、 改めて都会に生きる我々の貧弱さを、思い知った体験となった。 (Ic)