北軽井沢倶楽部
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薪ストーブに火をいれる/森・ガ

2010.11.20

倶楽部の建物のシンボル的な存在として設置された薪ストーブ。 ストーブ屋さんに来ていただき、使い方を習いました。

まずは、燃えやすそうな細めの薪をくべて、 火をつけた着火剤を入れます。

まもなく火が薪に燃え移り、 炎が赤々とゆらめきはじめます。

「もう火がついたんですね、はやいですね」 と言うと、「これはただ表面が燃えているだけで、火がついている状態ではないんですよ」とのこと。 スイッチを入れれば、すぐに暖かい風を出すエアコンを使うことに慣れている我々は、 知らず知らずのうちに、せっかちになってしまっているのかもしれません。

しばらくの間、ゆらめく炎を眺めていると、 炎の赤さとは違う、炭が燃える鮮やかな赤色が灯りだす。 この、炭が赤くなっているのが「オキ」と呼ばれる状態なのだそうです。 そしてこの「オキ」が火の寝床となり、次にくべられる太めの薪を燃やします。 そして、炎とは違った、やさしくじんわりと伝わる熱を発生させます。

「火を育てる。」という表現を、ストーブ屋さんは使っていました。 手塩にかけて育てた子供がかわいいように、 自分で少しずつ育てた火は、不思議と可愛いと思えますし、 自分が育てた火に暖まると、心まで安らぎます。

暖のとり方にも、時間の流れがあり、 山のストーブを使う生活は、自然とゆるやかな時間を作り出します。 そこに暖かさを求めて集まる人の心も、自然と穏やかになるのだと思います。

山の生活の象徴たるストーブは、 使えば使うほど、山の生活の素晴らしさを教えてくれる存在となるだろうと、 にわか薪ストーブユーザーの我々は思うのでした。 (Ic)

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【動画】薪ストーブの使い方 倶楽部の薪ストーブを始めて使うにあたり、ストーブ屋さんに使い方を説明してもらいました。